2019.03.01 FX

月初で売り意欲弱まりドル円は堅調に推移か、豪ドルは嵐の前の静けさ

本日の東京市場のドル円は、堅調に推移するか。ようやく上値を抑えていた日足一目均衡表・200日線を超えて東京時間を迎えることになる。本日から3月になり月初のため、昨日までは執拗にドル円を売っていた本邦実需勢の売り予約が弱まる可能性もあり、ドル円は上がりやすくなるか。
ドル円の売り材料は米朝首脳会談の非核化が合意できなかったこと、トランプ米大統領の顧問だったコーエン元弁護士の証言、印パの衝突など複数出ていたが、どれもドル円を押し下げる勢いはなかった。
依然として大きな下落リスクは存在しているものの、当面は売りをこなしながら堅調に推移しそうだ。本日の材料にならないかもしれないが、今日付けの日経新聞でライトハイザー米通商代表部(USTR)代表が「日米通商交渉で為替条項も対象に加えたい意向」と報道されている。
中韓も米国との交渉で為替条項を入れていることを考えると、いずれ日本に対しても為替条項を加えるように迫る可能性が高い。為替条項のリスクについては常に頭の片隅に入れておきたい。
本日、東京時間で警戒しなくてはならないのは、10時過ぎに始まると思われるパウエルFRB議長の講演だろう。議会証言で新たな発言がなかったこともあり、注目度は下がっているが警戒しておきたい。