2019.03.06 FX

ドル円、米中通商協議関連のヘッドラインに要警戒

本日の東京市場のドル円は、トランプ米政権や全国人民代表大会(全人代)からの米中通商協議に関するヘッドラインに警戒する展開が予想される。
米中通商協議に関しては、米国側と中国側から進展しているとの言及が報じられており、27日頃に予定されている米中首脳会談で最終合意に到達するとの期待感が高まっていることで、リスク選好地合いとなっている。全人代での習中国国家主席の発言に警戒していくことになる。
ポンペオ米国務長官は、米中通商合意が満足のいく内容にならなければ、トランプ米大統領に受け入れる意向はない、と述べており、トランプ米大統領の警告「合意内容が適切でなければ協議を決裂させる」が現実味を増していることで予断を許さない状況が続く。
本日は、10-12月期豪国内総生産(GDP)(予想:前期比0.4%/前年比2.6%)が発表されるが、予想外の数字にも要警戒となる。
テクニカル分析では、3月1日の高値112.08円から3月5日の高値112.14円まで高値を更新しているものの、相対力指数(RSI)は高値を更新出来ていないことで、逆行現象(弱気の乖離:ベアリッシュ・ダイバージェンス)となり、反落の可能性を示唆している。
ドル円の上値には、112.00円に8日のNYカットオプション、112.05円に7日のNYカットオプション、112.00円、112.25円、112.40-50円にドル売りオーダーが控えている。下値には、111.60円にドル買いオーダー、割り込むとストップロス売り、111.40-50円、111.00円にドル買いオーダーが控えている。
ユーロドルは、本日の欧米通商協議でのユーロ高・ドル安への警戒感、明日7日の欧州中央銀行(ECB)理事会での経済見通しの下方修正の可能性、貸出条件付きの流動性供給オペ(TLTRO)第3弾の導入警戒感(ユーロ安要因)を控えて動きづらい展開が予想される。