2020.02.10 FX

今週のドル円は伸び悩みか

ドル円相場は今週も新型コロナウイルスの感染者増加や他国地域への拡散に対する警戒感を軸に推移しそうだ。
感染拡大に歯止めがかからない限り、リスク回避の姿勢からドルの上値が重くなりそう。
米国の景気堅調を示す指標が出ているため底堅い地合いは変わらないが、新型コロナウイルス関連のマイナス材料に反応しやすい。

2月11日に予定されているパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の議会証言が注目されているが、新型コロナウイルスの米国経済への影響を考慮し、景気見通しや利上げについて慎重な姿勢を改めて示す可能性がある。
「新型コロナウイルスの早期終息への期待」「ワクチン開発」などを背景に米国株式が再び上昇すると、リスク選好的な円売りが優勢となりそうだ。
しかし来週発表の「アメリカ・消費者物価指数 1月(13日木曜22:30発表)」や「アメリカ・小売売上高 1月(14日金曜22:30発表)」が市場予想を下回ると、リスク選好的なドル買いは抑制されそう。

今週は新型コロナウイルス関連の続報、中国金融市場の動向、上記の米経済指標の結果に注意。