2019.09.19 FX

ドル円、日銀金融政策決定会合でのサプライズに要警戒

本日の東京市場のドル円は、現状維持が予想されている日銀金融政策決定会合でのサプライズに警戒しつつ、本日から明日にかけて開催される米中次官級通商協議を控えて動きづらい展開が予想される。
ドル円のテクニカル分析での攻防の分岐点は、200日移動平均線の109.33円だが、この水準は、2019年6月調査の日銀短観の大企業・製造業の2019年度下期想定為替レートの109.34円やトランプ米大統領が対中追加関税第4弾を表明した8月1日の高値109.32円に対応している。
米連邦公開市場委員会(FOMC)では、予想通りに0.25%の第2次予防的利下げが決定された。FOMCでは2名が金利据え置きを主張したこと、FOMCメンバーの政策金利見通しで2019年と20年は追加利下げを見込んでいないことからややタカ派と解釈されたことでドルは堅調に推移している。しかし、パウエルFRB議長が「経済が弱まれば、さらなる連続利下げが必要になる可能性。予想より早くバランスシートを拡大する可能性」と述べ、「量的金融緩和第4弾(QE4)」に言及したことで、ドル買いにブレーキがかかっている。