2018.12.25 FX

~トランプ米大統領にかき乱されるか~

NY外国為替市場では、トランプ米大統領がパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長解任の意向を示しているとの一部報道や…

米政府機関の一部閉鎖の懸念から米国株相場が大幅に下落。

ドル円は週明け早朝の取引で付けた110.82円を下抜けて一時110.27円と8月22日以来約4カ月ぶりの安値。

その後、110.65円付近まで下げ渋る場面もあったが、トランプ君がツイッターで「経済が抱える唯一の問題がFRB」と明言し、「FRBは市場感覚がない。貿易戦争や強いドル、壁を巡る政府機関閉鎖について理解していない」などと述べたと伝わると再び弱含んだ。

通常のクリスマス当日の東京市場は市場流動性が枯渇しているため、取引を控える傾向がある。しかし昨日のクリスマス・イブの動きをみても、トランプ政権になり「通常」という言葉が通じない世界になっている。
本日も東京と中国市場以外が休場なこともあり、市場流動性は低く、限られたレンジになる可能性は高い。

しかし株価や原油価格の値動きを見ても、まだまだリスクオフになる可能性が高く、安定している為替市場が崩壊する可能性には警戒が必要だろう。
本日のドル円は昨日の流れを見て日経平均、中国株の軟調に連れて上値が重い展開となりそうだ。CME225先物は24日、大阪取引所の21日の引け値から800円下落し19250円で引けている。更に株価が下落した場合は、ドル円は110円の節目を割り込む可能性が高そうだ。

本日もトランプ米大統領いわく「ひとりでホワイトハウスにいる(可哀想な俺)」とツイートしている大統領のツイート爆弾に警戒する流れはあまり変わらないのかも。

市場が閉鎖していても大統領のツイートは止まることがないため、明日のオープン前までにどのようなことをツイートするか分からないが、市場のセンチメントはリスクオフに傾きやすく、ドル円のリスクは下サイドだろう。