2019.01.04 FX

株大幅安・円不安定

(各市場の動き)
・ドル円は5日続落。アジア時間早朝に短時間で104.87円まで暴落した影響で、欧米市場でも流動性が低くボラタイルな値動きが続いた。12月ADP全米雇用報告で政府部門を除く非農業部門雇用者数が前月比27万1000人増と予想の17万8000人程度増を大幅に上回ったことが分かると円売り・ドル買いが先行。22時15分頃に一時108.00円付近まで値を上げた。
ただ、12月米ISM製造業景気指数が54.1と予想の57.9を下回ったことが分かると、一転下落。24時頃に107.11円付近まで値を下げた。米アップルによる業績見通しの下方修正を受けて中国を中心とした世界的な景気減速への懸念が強まり、米国株相場が軟調に推移したことも相場の重し。
米国株や米金利の低下が一服するとショートカバーが入り108.31円付近まで値を戻す場面もあったが、買い戻しはあくまでポジション調整の域を出ず長続きしなかった。ダウ平均が700ドル超下落したことも嫌気されて、5時過ぎには再び107.40円付近まで弱含んでいる。市場では「世界経済の先行き懸念が高まるなか、年始の薄商いやアルゴリズム取引が影響し不安定な値動きとなっている」との声が聞かれた。
なお、「日銀は22-23日に開く金融政策決定会合で、2019年度以降の物価見通しを引き下げる検討に入った」「日銀は現時点で今の金融緩和を粘り強く続ける構えだが、世界経済や金融市場の不透明感も踏まえ、政策運営を議論する」との報道が伝わったものの、目立った反応は見られなかった。

・米国株式市場でダウ工業株30種平均は3営業日ぶりに大幅反落。米アップルによる業績見通しの下方修正を受けて、中国を中心とした世界的な景気減速への懸念が強まり売りが膨らんだ。12月米ISM製造業景気指数が予想を大幅に下回ったことも投資家心理を冷やし、下げ幅は一時700ドルを超えた。アップル株はアナリストによる投資判断や目標株価の引き下げも相次ぎ、10%近く急落した。中国向け売上比率が高いキャタピラーやボーイングも大幅に売られた。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は6日ぶりに大幅反落した。

・米国債券相場で長期ゾーンは5日続伸し一時2.54%前後と昨年1月以来約1年ぶりの低水準を付けた。世界景気の減速懸念や米国株の大幅下落を受けて、安全資産とされる米国債に買いが集まった。

・原油先物は4日続伸。アップル株の業績見通しをきっかけとした世界的な株安は、景気後退による原油需要の減少を連想させた。しかし、サウジアラビアの原油輸出減少のニュースが伝わっている。安値圏でさえない推移が続いていた原油相場の目先的な買い戻し材料となり、下値を支えた。

・金先物相場は続伸。取引期限が最も短い1番限として6月15日以来の高値を1295.1ドルまで更新した。アップルの業績見通し下方修正をきっかけとした世界的な株安でリスク回避が強まり、安全資産とされる金に買いが集まった。

なーんて記事もありますが、

NBC速報
米国国務省は、米国人による中国への渡航制限レベルを引き上げ。中国当局が在中米国人の出国制限を検討と警告。

戦争でも始めるのかねぇ。
一応、これ関係かもなぁ
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO39599370S9A100C1FF8000/

 

いずれにしても油断できぬ相場ですね( ;∀;)