2019.01.08 FX

株続伸・円安・ドル安

(各市場の動き)
・ユーロドルは上昇。前週末のパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の発言を受けて、米利上げが打ち止めになるとの見方から全般ドル売りが出やすい地合いとなった。欧州時間に発表された11月ユーロ圏小売売上高が予想を上回ったことも相場の支援材料となり、3時15分頃に一時1.1483ドルと日通し高値を付けた。なお、主要通貨に対するドルの値動きを示すドルインデックスは一時95.64まで低下している。
ボスティック米アトランタ連銀総裁はこの日、世界経済の減速に加えて景気への不安も強まっているとし、「今年の利上げ回数は1回にとどまる可能性がある」との見方を示した。

・ドル円は続伸。ダウ平均が一時250ドル超上昇し、ナイト・セッションの日経平均先物が220円上げると、投資家のリスク許容度が回復し円売り・ドル買いが優勢となった。米10年債利回りが上昇に転じたこともドル買い戻しを促し、一時108.75円付近まで値を上げた。ただ、アジア時間早朝に付けた日通し高値108.78円を上抜けることは出来なかった。
なお、12月米ISM非製造業指数は57.6と予想の59.0を下回ったものの、相場の反応は限られた。

・米国株式市場でダウ工業株30種平均は続伸。前週末のパウエルFRB議長の発言を受けて、米利上げが打ち止めになるとの見方から買いが優勢となった。米中の貿易協議が前進するとの期待から買いが入った面もあり、一時250ドル超上げた。ただ、前週末に750ドル近く上昇したこともあって利益確定の売りも出やすく、指数はマイナス圏に沈む場面があった。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数も続伸。マイクロン・テクノロジーの投資判断と目標株価の引き上げを受けて、半導体セクター全体に買いが広がった。