2019.02.25 FX

ドル円は狭いレンジ取引か、米中閣僚会議は現在も続行中

本日の東京市場のドル円は、狭いレンジでの取引に終始するか。
先週は東京時間でこそドル円は実需や本邦投資家などのフローが出ていることで、商いはそれなりには出ていたものの、欧州時間に入ると蚊帳の外状態になっていた。レンジも1週間を通して110.39円から110.95円という非常に狭いレンジだった。
本日も余程大きなニュースなどが流れない限りドル円は、この狭いレンジの中での取引になりそうだ。その中で動意づけとなる可能性があるのは、やはり米中首脳会談になるだろう。
現在も米国で閣僚級の会談が行われているが、この会談のヘッドラインには警戒したい。会談で進展があった場合、ドル円は買われやすいだろうが、為替条項での合意などが出た場合はその内容について吟味が必要になりそうだ。
米国が中国に対して人民元相場を切り下げないという公約を結ばせた場合は、日本に対しても円安誘導ととられる行動には厳しい措置を求めかねない。
黒田日銀総裁が「円高になり経済・物価に対して影響が出た場合、2%の物価目標達成に必要ならば追加緩和を検討」という理屈が通用しなくなる可能性もある。
本日発表される本邦経済指標は、1月企業向けサービス価格指数、12月景気動向指数改定値など。しかし、本邦経済指標は信頼性を失っていることもあり、市場が反応することはないだろう。
本日はゴトー日(5・10日)ということもあり、東京時間の仲値では通常より多めのドル買い・円売りになる可能性もあり、東京仲値時の動きには警戒したい。
ドル円以外では、オセアニア通貨とポンドの動きには注意したい。早朝に発表された10-12月期のNZ小売売上高指数は前期比で+1.7%となり、市場予想の+0.5%を大きく上回りNZドルが強含んでいる。