2019.02.15 FX

14日 ドル円、4日ぶり反落

14日のニューヨーク外国為替市場でドル円は4営業日ぶりに反落。終値は110.48円と前営業日NY終値(111.01円)と比べて53銭程度のドル安水準だった。12月米小売売上高が予想を下回り、約9年ぶりの大幅な減少となったことが分かると、米景気の減速懸念が強まり円買い・ドル売りが先行。1月米卸売物価指数(PPI)や前週分の米新規失業保険申請件数が予想より弱い内容だったことも嫌気されて、23時30分頃に一時110.50円まで円高・ドル安が進んだ。
前日の安値110.43円が目先サポートとして意識されると買い戻しが入り、110.82円付近まで下げ渋る場面もあったが戻りは鈍かった。
関係者の話として「米中通商交渉は改革の要求を巡り依然として隔たりが大きい」との報道が伝わったほか、トランプ米大統領の側近の話として「大統領が現時点で共和・民主両党が合意した予算案に署名するがどうか確信が持てない」との報道が伝わり円買い・ドル売りを誘った。一時110.46円と日通し安値を更新した。
なお、ホワイトハウスは「トランプ米大統領は予算案に署名すると同時に、メキシコ国境の壁建設費用を確保するために国家非常事態を宣言する」と明らかにした。